2021.02.10
筋トレ
運動ができる人は勉強もできる!筋トレが脳に与える7つの効果
筋トレは、体だけではなく脳にも良い影響を与えるものです。
しかし、筋トレをするメリットが分からない人にとっては「筋トレをすると脳にどんな影響あるの?」と疑問になることがあると思います。
そこで、今回は筋トレが脳に与える効果について詳しく解説します。
目次
- 1.なぜ筋トレをすると頭が悪くなると言われているのか
- 2.【学習面】筋トレが脳に与える効果
- 3.【健康面】筋トレが脳に与える効果
- 4.筋トレで分泌されるホルモンの種類と効果のまとめ
- 5.自宅で気軽に取り組めるおすすめの筋トレ
- 6.筋トレをして脳を活性化させよう
なぜ筋トレをすると頭が悪くなると言われているのか
筋トレをすると、体だけではなく脳にも刺激を与えるため、良い影響があると言われています。
しかし、実際には勉強ができる人が少なく見えるせいか、筋トレが逆効果になるのではないかと心配になる人がいます。
また、中には「筋トレばかりしている人は、頭が悪い」というイメージを持っている人も少なくありません。
なぜ、このようなイメージがついてしまっているのか?
それは、筋トレをしている人の中には、運動ばかりしていて勉強をしていない人がいるからです。
運動をして頭はよくなっているのに、勉強の時間を取れていない人が多くいるのです。
文武両道という言葉があるように、運動ができる人は、勉強もできると言われています。
では、実際にどんな効果があるのか?
本記事では、筋トレが脳に与える効果についてわかりやすく紹介しているので、筋トレをするメリットを知り、勉強ができる人になりましょう!
【学習面】筋トレが脳に与える効果
ここでは、学習面において筋トレが脳に与える効果を紹介します。
記憶力が上がる
米国ジョージア工科大学の研究では、20分間の筋トレで記憶力が10%ほど向上することが分かっています。
特に、暗記科目を学習した直後に筋トレをするのが最も効果的だと言われています。
これは、筋トレをするとテンションを上げるホルモン(ドーパミンやアドレナリン)が分泌され、エピソード記憶として心に残りやすくなるためです。
また、ストレスや不安を減らす作用もあるため、ストレスや不安によって、記憶力が低下することを防ぐことができます。
モチベーションが上がる
筋トレをすると、幸福物質(ドーパミン)が分泌されます。
すると、気分がすっきりし、快感も覚えるようになります。また、他にも、食欲や探究心、動機付けのスイッチにもなるので、アクティブな性格になります。
やる気が出ているので、勉強をするモチベーションがアップに繋がるでしょう。
想像力が磨かれる
筋トレをすると、感情をコントロールする効果のある物質が分泌されます。すると、脳が冴えている状態になるので、想像力が磨かれます。
本を読んだり、教科書で学んだりして想像力を鍛えることもできますが、その大前提は脳の発達にあるため、運動によって体を作ることが大切なのです。
【健康面】筋トレが脳に与える効果
ここでは、健康面において筋トレが脳に与える効果を紹介します。
認知症リスクが半分になる
認知症は、加齢によって運動機能が低下したり、家に閉じこもりがちになって運動不足になったりすることが原因です。
筋トレは、運動不足を改善することができるので、認知症の予防になるのです。
うつ症を軽減する
うつ病の原因は不明ですが、考えられる一つの原因として、神経伝達物質のひとつであるセロトニンの分泌の低下が挙げられます。
筋トレをすると、セロトニンが分泌されるため、うつ症を軽減に繋がります。
また、体を鍛えるは、精神面も安定にも繋がるので、ストレスに対する耐性もついてくると考えられます。
がんを抑制する
国立がん研究センターの「1日の身体活動量(Ex)とがん全体の発症率」の報告では、男女とも身体活動量が高い人ほど、がん全体の発症率が低いことが分かっています。
つまり、筋トレで体を鍛えることは、がんを予防することにもなるのです。
筋トレで分泌されるホルモンの種類と効果のまとめ
ここでは、筋トレで分泌されるホルモンの種類と効果を紹介します。
成長ホルモン
成長ホルモンには、疲労した筋肉の修復と再生を助けたり、体脂肪を燃焼させたりする働きがあります。
成長ホルモンの分泌が少なくなると、体の調子が悪くなり、やる気が出なくなったり、太りやすくなったりしてしまいます。
テストステロン
男性ホルモンの象徴であるテストステロンは、骨格を逞しくしたり、ヒゲや体毛を生やしたりするなど男性的なカラダを作る役割を持っています。
テストステロンも加齢やストレス、肥満などによって分泌量が低下してしまいます。分泌量が低下すると筋肉がつきにくくなってしまいます。
セロトニン
セロトニンは、精神を安定させたり気分を上げたりすることから「幸せホルモン」とも呼ばれます。
日本人の97%は脳内のセロトニン発現量が少なく、ネガティブなことに対して強い不安をもちやすいと言われています。
ドーパミン
ドーパミンは、セロトニンと同じく三大神経伝達物質の一つです。幸福物質とも呼ばれる脳内ホルモンです。
たくさん分泌されるとやる気や意欲が高まり、ポジティブな気持ちになります。逆に分泌が低下すると、不安症状やイライラ感などの不快な気分になりやすくなります。
ノルアドレナリン
ノルアドレナリンも、三大神経伝達物質の一つです。心拍数が上昇し、集中力や思考力を働かせます。
不足してしまうと「やる気・意欲」が低下してしまいます。
エンドルフィン
エンドルフィンは、「ハピネスホルモン」と呼ばれており、神経を興奮させて快楽を与えます。
また、通称「脳内麻薬」とも呼ばれることから一度体験するとその行為にどんどん陶酔させるという効果があります。
他にも、集中力や記憶力を高める効果もあり、仕事や勉強の効率を高めることができるのです。
自宅で気軽に取り組めるおすすめの筋トレ
ここでは、自宅で気軽に取り組めるおすすめの筋トレを紹介します。
スクワット
スクワットは、全身の筋肉を使うため、カロリーを多く消費します。
メンタリストのDaigoが紹介する別の実験によると、勉強の前に50回のスクワットをした被験者は、スクワットをしなかった被験者に比べてテストの成績が50%も上昇したそうです。
興奮物質「ドーパミン」が脳を活性化したことで、インプットの効率が向上したからだと考えられています。
スクワットの正しいやり方は、以下のとおりです。
①足を肩幅に開く
②つま先を真っ直ぐまたは少し開いた状態にする
③背筋を伸ばして体を下におろす
④膝が90度になるぐらいまで下がる
⑤足の真ん中で体を上に持っていく
上記を10〜15回3セットを目安に繰り返し行います。
スクワットをするときに、体が前傾しやすいので背筋を伸ばして行います。腰を反らないように、常に腹筋に力を入れていきましょう。
腕立て伏せ
腕立て伏せをすると、自律神経のバランスが整います。自律神経のバランスが整うと、冷えの解消や代謝のアップなど、さまざまな効果が期待できます。
腕立て伏せの正しいやり方は、以下のとおりです。
①腕を肩幅より、拳二つ分ほど外に開いて床につく
②足を伸ばして、つま先だけを床につけて腕とつま先で体を支える
③足から首まで一直線になるよう姿勢を整える
④目線は顔から1メートル先を見るように
⑤肘を曲げながらゆっくりと体を倒していく
⑥床につかない程度まで下げたら、そのまま1秒間キープ
⑦その後、地面を押し上げて元に戻す
上記の動作を20回繰り返します。
インターバル(30秒)で2セットを目安に行いましょう。 腕立て伏せをするときは、背中を反らしすぎたり、お尻を浮かせたりしない注意しましょう。指ではなく、手首で地面を押すイメージで行うのがポイントです。
スクワットと腕立て伏せだけで全身の約70~80%の筋肉を鍛えることができるとも言われています!
筋トレをして脳を活性化させよう
筋トレを習慣づけて行うことで、脳を活性化し、学習能力がアップします。また、認知症の予防にもなるため、脳の老化防止につながります。
忙しくて時間が取れない方でも、無理なく続けることが大切です。10分15分でも良いので、今回の紹介した、スクワットと腕立て伏せをぜひ取り組んでみてください。
筋トレをして、脳を賢くしましょう!